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見て見ぬ振り

はじめに。
この投稿は、とんでもなく長く、くどいので
興味の無い方は、どんどんスキップしてください。
そして、A社、B社や店舗を批判するものでもありません。




少しだけ携わった店舗ビルが、今日、オープンを迎えたのと
その建物に移転した店舗に用があったので、覗きに行った。


週末には混雑するのが当たり前の場所なのだが、
ウィークエンドの今日、この建物近辺のJR駅も
たくさんの人であふれていた。



首都圏で不動産業界を等分する会社が2つある。
仮にA社B社、としておこう。

今日オープンを迎えたこの建物が立地する土地は
周辺の土地を大規模に開発しているA社のものではなく、
B社が抱えている。
そのためだろうか、このど派手な宣伝を展開したのは・・・

SALEの文字、あふれる買い物客、
出展を祝う花の差出人の芸能人の名前、名前、名前、
店先に立つ客引きのモデル達&全国から集めてきたであろうカリスマ定員達、
それを見守るとんがった靴を履く業界の男の人達。


おえー。
こういうの、普通のことなんだろうね。
でも、自分には合わないし、すかん。





今日、私が用があった店は、無○良○
以前はA社の開発する土地に店舗を構えていたが、
このB社の建物に移転した。



以前この店舗があった場所に通っていたのには理由がある。

・建物の周りが散歩できる気持ちのよい空間だったこと
・自然光が入る1Fに店舗があったこと
・階高が高く、開放感があったこと
・自分の好きなアウトドアショップが直上階に2店舗もあり、
  吹き抜け広場には、ウォールクライミングもできる場所があったこと(←見るだけ)

店舗面積には、変わりがないのかもしれない。
しかし残念なことに、売り場面積が狭くなってしまった感覚はあるし、地下1Fだ・・・

仕方ない。
この場所に移って、無○良○は、利益の追求をすることにしたんだろう。






なんだかな~。と、何にため息ついてるのか分からないけど
とぼとぼ、駅に向かった。

そして
JR駅の券売機で切符を買おうと、じゃらじゃら小銭を探していたときのこと。


私が立った少し離れた券売機の前には、電動車椅子に座っている青年が。
じっと機械を見つめている。

そっと、周りを見渡してみた。すぐ後ろに、男女3人が居た。
でも、彼の連れではないようだ。
その3人は、自分達の話に夢中になっていた。


私は130円の切符を買い終えた。

再度、その青年の周りをぐるりと見回した。やはり、彼の連れはいないようだ。
まだ、券売機をじっと見つめている。

すぐ近くをJRの職員が通り過ぎようとしていた。

ああ、きっとあのJR職員が声を掛けて、切符を買う補助をするだろう。
と、見守った。

あれー。JR職員は、素通り・・・どうなってんだ・・・
気付かない距離じゃないだろに。。。



切符を買うんですか?と声を掛けると、
150円!と彼が言う。

ウエストポーチを指差して、財布があると合図する。

あけますよー、と言いながら彼の財布から小銭を出して、切符を買った。

小指に、と 彼が言うので、切符を薬指と小指の間に挟む。

沢山人がいるから、車椅子、押していこうか?と提案したら

いや、いい。という意思表示があったので

はい。じゃあね、気をつけてね。

と分かれ、私は先に目指すホームに向かった。




どうだ、エライでしょ!ってことを言いたいのではありません。

あんなにたくさんの人が居たのに、

彼は外国語を話す人ではなく、日本人で、
日本語でコミュニケーションが取れるのに、
彼に誰も声を掛けなかったこと。

それが私を傷つけました。




B社プレゼン建物のきらびやかな世界の中にいた人達の残像と
今日の空の色と
その駅を利用する、忙しそうに歩くビジネスマンたちの姿が
ぐるぐる、ぐるぐる回って、気持ち悪くなった。


みなが、単に気付かなかっただけなのかもしれない。


けれど・・・



この気分を、どんな言葉で表せばいいんだろう。
空しい、寂しい、悲しい、どれが当てはまるのか、分からない。
by yukon-yuko | 2010-03-19 23:59 | 福祉
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